湿布とシップ

シップ貼っていますか?

現在、日本で腰痛治療において一番よく使われているお薬は、シップです。
シップは薬なんです。それも、日本国内でしか見ない物です。
欧米では、ほとんど見たことがありません。

シップを貼った事がないという人はいないと思います。
どんな時に貼りますか?
何に効きますか?
何の為に貼りますか?

多分、この質問に答えられる人は、居ないと思います。
一番多い答えは、痛い時に貼ると言われる方が多いと思います。
それは、間違いです。

日本古来から使われている湿布は、単純に冷やすだけのものでした。
今現在、流通しているシップは、消炎鎮痛剤が含まれています。
その為に、よく冷えます。
何故冷やさないといけないのでしょうか?
炎症が起きるから冷やすのです。
何故炎症が起きるのでしょうか?
怪我(外傷)をしたから炎症が起きるのです。
炎症は悪者ですか?冷やさないといけないものですか?
いいえ、違います。
炎症は、怪我(外傷)によって損傷した細胞を修復する為に
新陳代謝によって血液が集中させて周りの細胞より温度が上がっているのです。
炎症が起きると何が体に起きますか?
傷が疼きます。その為に不快感が倍増します。
その不快感を和らげるが為に湿布が出来ました。
現在のシップは、含まれている薬効が強すぎて冷えすぎてしまいます。
冷えたら何が起きますか?
筋肉が収縮してしまいます。
筋肉が収縮したら何が起きますか?
筋肉が収縮すれば、筋肉の中を通っている血管は細くなります。
細くなった血管に血液を流すのに通常より圧力を上げないと血液が全身に行き渡りません。
血圧が高い人は、より血圧が上がってしまいます。
最近では、炎症が無いのにシップを貼り続ける人がいます。
シップ依存症になっておられる人がいます。
ここまできたら異常です。
シップは、必要な時に必要なだけ貼るようにしてください。

当治療所がお勧めするシップが必要な人と状態は、
捻挫 骨折 などの外傷によりい過剰な痛みで外傷受傷部位が疼いて安静に出来ない人は、シップを貼り1時間毎に剥がし、受傷部位の炎症が軽減したら貼らない。
炎症が完全に沈静化すると痛みが長期化するので過剰な炎症が取れたら貼らない。
それも、急性期だけ。

それ以外でも問題を出しているケースがあるので、極力シップを貼るのは避けてください。

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